kwm は KDE コントロールセンター (アプリケーションスタータ > KDEコントロールセンター) 「ウィンドウ」ツリーを開くと、さまざまな設定オプションを操作できます。キーボードのショートカットは 「グローバル キー」セクションで設定することができます。
仮想デスクトップを設定するには、「アプリケーション」ツリーを開いて、「パネル」を選択してください。
設定ファイルを編集する方を好む人に対して、このセクションでは ˜/.kde/share/config にある kwmrc ファイルのオプションについて説明します。
kwmrc設定ファイルは以下のセクションに分けられます。
このセクションでは、タイトルバー内のウィンドウのコントロールボタンの位置を制 御します。ここには以下の書式のような行が入ります。
ButtonX=button-name
ここで X は A-F の 1 文字であり、 button-name は Menu, Sticky, Iconify, Maximize, Close, Off のいずれかです。 A、B、および C の ボタンはウィンドウ タイトルの左側に、また D、E、および F のボタンは右側に表示されます。
このセクションでは、以下のようなさまざまな設定項目を定義しています:
(標準設定では KDE)
CDE スタイルの AltTab 機能は従来のフォーカス ポリシーで使用可能です。従来の フォーカス ポリシーでは、CDE スタイルが標準です。そういった環境下では、KDE スタイルがあまり意味をなさないためです。
FocusPolicy が FocusFollowMouse である場合、この項目では、マウスが ウィンドウ内に入った際にフォーカスを得てからウィンドウが最前面に出るまでの遅延時間を指定します。
ユーザがウィンドウを移動させる際に、ウィンドウのいずれかの縁がデスクトップの 縁に接近すれば、ウィンドウは瞬時に縁まで移動します。 value では、ウィン ドウがデスクトップの縁まで瞬時に移動するのに必要とされる接近距離を指定します。
off の場合、マウスの右ボタンをともなうようなウィンドウ操作は無効化さ れ、アプリケーション ウィンドウがマウスの右ボタン イベントを受け取れるようになります。
on の場合、ユーザは Ctrl+Tab を押せば、仮想デスクトップ同士を切り替えられます。
複数のデスクトップを使用している場合、画面の端までマウスを移動させると、 ElectricBorder 機能により、デスクトップ同士のあいだで移動することができます。 value では、デスクトップが切り替わるまでマウス ポインタを端に置 いておくべき時間の長さを指定します。 value が 1 の場合、この機能は無効になります。
ElectricBorder オプションが on の時、これを on にすると、デスクトップが切り替わった際に、対応する位置までマウスが移動します。
(標準設定は 5回)
ElectricBorder プロパティにより与えられた時間枠内における押しの回数 であり、これによって、ウィンドウをドラッグすることなく仮想デスクトップを切り替えられます。
ClickToFocus の場合、ユーザはウィンドウにフォーカスを与えるために、ウィンドウ内でマウスをクリックする必要があります。 FocusFollowMouse であれ ば、マウスが乗っているウィンドウに常にフォーカスが与えられます。 ClassicFocusFollowsMouse では、マウスのないウィンドウにはフォーカスが与えられません。以前であれば、kwm の focusFollowMouse はフォーカスを新規ウィン ドウに置くようになっていたか、Alt-tab によるキーボード操作がうまくおこなえる ようになっていました。
on の場合、この設定によって、 ウィンドウの最大化は縦方向のみに制限されます。
onの場合、ウィンドウの最小化と最大化の際に動画表示されます。 (標準設定は 1)
(標準設定は "rstart -v")
ShapeMode が onの場合、 kwm はウィンドウの縁に対し、標準のものの代わりにユーザ定義のピックスマップを使用します (以下を参照)。
ShapeMode が on の場合、これらのオプションはウィンドウのそれぞれの縁/隅に表示される画像を指定します。 pixmap は share/apps/kwm/pics に存在 するピックスマップ ファイル (.xpm) でなければなりません。
kwm のソースには「images」というサブフォルダが含まれており、この中には上の shape エクステンションの見本が入っています。
この設定はウィンドウのタイトルバーの外観を決定します。 pixmap を選択する と、以下の項目で指定されるように、 kwm にユーザ定義の画像をタイトルバーに表示させることができます。
TitlebarPixmapInactive=pixmap
TitleBarLook が pixmap の場合、これらのオプションはアクティブ/非アクティブの各ウィンドウのタイトルバーに表示される画像を指定します。
TitleAnimation が有効になっていると、 kwm は、(長すぎてタイトルバーの色 つきエリアにおさまらないような) 長いウィンドウ タイトルを左右にスライドさせ、表示可能にします。 value では動画表示の速度を指定します。 0 に設定すると、動画表示は無効になります。
このオプションでは、ユーザがタイトルバーをダブルクリックした際のウィンドウの挙動を指定できます。
on の場合、 Alt-tab による操作がすべてのデスクトップ上の全ウィンドウに行きわたります。 off の場合、 Alt-tab は現在のデスクトップ上のウィンドウにしか行きわたりません。
このオプションは、ユーザがデスクトップ上でウィンドウを別の場所へドラッグする 際にともなう視覚的な表現を制御します。 Transparent であればウィンドウの輪郭のみが表示され、 Opaque であればウィンドウ全体が表示されます。
このオプションは、ウィンドウをはじめて開いた際に kwm がそれをデスクトップ上でどのように配置するかを決定します。 manual の場合、ユーザがウィンドウを配置することができます。 interactive の場合は、加えて次のようなパー センテージの値がともないます:
interactive 配置では、それによって指定のパーセンテージを超えて既存のウィンドウに重なるようなことがないかぎり、 kwm は smart 配置アルゴリ ズムを用いてウィンドウを配置します。逆にそれに該当するような場合には、ユーザは manual 配置によって、ウィンドウを配置することができます。パーセンテ ージは 100 より大きくすることが可能です。
他のオプションでは、ウインドウの配置を kwm に任せます。
ユーザがウィンドウを移動させる際に、ウィンドウのいずれかの縁が別のウィンドウ の縁に接近すれば、移動中のウィンドウの縁が瞬時に相手のウィンドウの縁まで移動します。 value では、ウィンドウが相手のウィンドウの縁まで瞬時に移動する のに必要とされる接近距離を指定します。
コンマで区切った、(非 KDE) アプリケーションの一覧。これらのアプリケーション の状態 (ウィンドウ プロパティ) はユーザのログアウトの際に保存されません。任 意のコマンド行引数をつけてアプリケーション名を列挙してください。
当セクションでは、仮想デスクトップの数、名前、および位置を定義します。ここに は以下のような各行が入っています:
仮想デスクトップの数を指定します。これを書いている時点では、 kwm は 8個までの仮想デスクトップをサポートしています。
Desktop # の 名前 を指定します。 たとえばこのようになります
Desktop1[C]=One
Desktop には 1-8 の番号がつけられます。
Desktop # のジオメトリを指定します; たとえばこのようになります
Desktop1Region=101+0+923+722
ただし、設定ファイル中の各部分を上書きしても、ほとんど影響はありません。 kpanel は、起動とともに、現在のデスクトップにとって適切な値を kwm に教えるよ うになっているからです。ログアウトの際には、kwm はこの新しい設定を保存します。
noDecorationTitles=,
tinyDecorationTitles=,
noDecorationClasses=,
tinyDecorationClasses=,
noFocusTitles=,
noFocusClasses=,
stickyTitles=,
stickyClasses=,
各プロパティでは、正規表現をコンマで区切って列挙し、指定することができます。 指定された表現にマッチするタイトルやクラスのウィンドウは、指定のとおりに装飾されます。
注意: これらのヒントは新規ウィンドウにしか適用されません。 kwmrc ファイルを変更したあとは必ず、 kwmcom configure を呼び出すか、 kwm を再起動するかしてください。
恐らく、設定ファイルを弄り回すより、 kstart ユーティリティの利用を希望されると思います。