Kデスクトップ環境

3.4. オブジェクトの配置

Killustratorにはオブジェクトの配置を支援する数通りのやり方が用意されています。

3.4.1. グリッド

グリッドは正確に描画ができるように助けてくれる補助機能です。グリッドの振舞いは3つの機能により制御することができます(括弧内は機能にアクセスするのに用いるメニュー入力項目を示しています)。

  1. Show Grid (View -> Show Grid)。図の中にグリッドを表示します。

  2. Align to Grid (Layout -> Align to Grid)。オブジェクトがグリッドに合わせてすばやく移動します。

  3. Grid setup (Layout -> Grid)。グリッドを設定します。

最初と2番目の機能は、グリッド設定ダイアログ内のボタンをトグルすることで、グリッド設定中に実行することができます。

3.4.2. ヘルプ線

ヘルプ線は正確な描画が要求される場合に、グリッドを扱うためのメカニズムとなります。ヘルプ線には、ヘルプ線とヘルプ線の間隔を変えることができるという利点があります。ヘルプ線の使い方は、グリッドと同じです。

3.4.3. オブジェクトの整列

この機能を使うと、オブジェクト 同士を整列させたり、ページに対応して整列させることができます。たとえば、オブジェクトの集合体の場合、左端を揃えて、あるいはページ全体に等間隔で分散するように整列させることができます。整列するオブジェクトを選択し、右マウスボタンをクリックし、メニューから「Align」を選択します。続いて、次のダイアログが表示されます。

注記:本書を執筆している時点では、「整列」のすべての機能はまだ実現していませんでしたが、近いうちに新しい機能が追加されると思います。

3.4.4. パスと並べてテキストを整列

パスがすでに描いてある場合は、次の操作を行ってください。
  1. 整列させるテキストを選択します。

  2. 「Arrange」メニューから「Text along Path」を選択します。

  3. パスとして使用するオブジェクトを、左マウスボタンでクリックします(取り消す場合は右マウスボタンをクリックします)。

下記のオブジェクトはパスとして利用できます。

3.4.5. オブジェクトの統合

個々のオブジェクトをまとめて一つにすることができます。この機能は、個々のオブジェクトをまとめて複雑な図を作り、複合オブジェクトを1つのオブジェクトとして扱いたい場合に便利です。オブジェクトをまとめる操作ステップを下記に示します。

  1. まとめるオブジェクトを選択します。選択ツールを使用し、続いてSHIFTキーを押しながらオブジェクトを選択するか、そのいずれかの操作を行って、選択ボックス内で複数のオブジェクトを囲むと、これらのオブジェクトを選択することができます。

  2. 「Arrange」メニューから「Group」を選択します。

統合したオブジェクトは、「Arrange」メニューから「Ungroup」を選択すれば、個々のオブジェクトに分解することができます。