KOfficeは、はじめから殆どの人にあうようなGUI(graphical user interface)を 提供しているものの、中には様々な理由により外観を変更したいという希望が あるでしょう。例えば、著者の母は、知らないボタンやメニューを怖がります。 そのため、KOfficeを必要最低限のみの機能にしたGUIに縮小しました。 手紙を書いたり、特定のテンプレートのみを使用するため、保存や読み込み、印刷等 の機能以外は必要なかったのです。
QtやKDEの”action”というコンセプトにおかげで、KOfficeの メニューやツールバー等を自由にカスタマイズできます。残念ながら、現時点では 簡単にこれを可能とするダイアログはありません。KOfficeはGUI設定事項をXMLファイル にて保存するため、これを編集する必要があります。将来的にはこれは 変わるかもしれません。が、現時点ではXMLに関する知識(あるいは、HTML)が 必要です。
通常、各KOfficeアプリケーションは、最低でも2つのXMLファイルを持ってます: いつはシェルのGUIについてで(通常、何も文書をひらいていない場合、こちらが表示 されます)、もう1つはGUIの設定(通常はこちらが表示されます)です。 例えば、KWordでは2つのXMLファイル、kword_shell.rcと kword.rcの2つがあります。
これは、.rcファイルのサンプルです。
例 6-2. rcファイルのサンプル
<!DOCTYPE QConfig ><QConfig> <MenuBar> <Menu name="Edit"><text>Edit</text> <Action name="edit_cut"/> <Action name="edit_copy"/> <Action name="edit_paste"/> <Separator/> <Action name="edit_find"/> </Menu> <Menu name="Insert"><text>Insert</text> <Action name="insert_picture"/> <Action name="insert_clipart"/> <Menu name="Variable"><text>Variable</text> <Action name="insert_var_datefix"/> <Action name="insert_var_datevar"/> </Menu> </Menu> </MenuBar> <ToolBars> <ToolBar name="edit_toolbar" position="right"> <Action name="edit_cut"/> <Action name="edit_copy"/> <Action name="edit_paste"/> </ToolBar> </ToolBars> </QConfig> |