KTimemonを起動すると小さなウインドウが開き、OSが管理しているシステム情報が棒グラフで表示されます。マウスをこのウインドウ上に持って来てちょっと待つとtool-tip、すなわち小さな一時的ウインドウが開きます。このtool-tipには棒グラフの値が数値で示されます。Tool-tipは不活性にしておくことができます。詳しくは、「自由調整」)の章を参照して下さい。
KTimemonでは二種類のシステム情報を表示することができます。後で「自由調整」について見ていただければわかると思いますが, マウスのボタンを色々に使うことができ、インスト−ル直後では、左ボタンをKTimemonウインドウのどこかでクリックすれば画面が 切り替わるように設定してあります。画面は標準モ−ドと拡張モ−ドの間で切り替わります。
KTimemonは初めて起動されたとき、その場のCPU、メモリ、スワップディスクの稼働状況を表示します。この情報は定期的に更新されます。更新の頻度は設定し直さない限り0.5秒に一回の割合です。この設定を変えたいときは「自由調整」の章をご覧下さい。表示されるこれら三つの棒グラフは左から右の順で
KTimemonの棒グラフは三色表示になっています。各色はそれぞれ、下から上へ順に、カ−ネルモ−ド、ユ−ザ−モ−ド、低順位ユ−ザ−モ−ド(ナイスモ−ド)でのCPUに対する割当時間を示します。 -ただし、ソラリスの場合にはナイスモ−ドでの状況把握ができないらしく、棒グラフの最上部には演算待ち時間 が示されます- 棒グラフの最上部とウインドウの間のすき間はCPUが遊んでいる時間の割合を表わします。
メモリの使用状況については、下から上へ、プロセス占有容量、入出力バッファ容量、キャッシュ容量の順で示されます。デジタルユニックス系では中間部に不活性メモリ容量(確保されているが一定時間放置されている容量)が示されます。 ソラリス系では中間部には何も表示されず、また、最上部にはカーネル占有容量が示されます。棒グラフ最上部とウインドウの間のすき間はメモリ残量を表します。
棒グラフは単純に現時点でのスワップディスクの稼働率を示します。
KTimemonウインドウ内である特定のマウスボタンをクリックすると画面が拡張モードに切り替わります。
このモードでは標準モードで表示されるシステム情報とは別のシステム情報が表示されます。これらは左から右に以下のものを示します。
この棒グラフの下半分は二次記憶へ書き込まれたメモリページ枚数、上半分は二次記憶から読み込まれたメモリページ枚数を表します。これらの数値は時々刻々更新されているのではなく、測定命令が出されたときの状態を反映しているに過ぎません。
これはスワップ動作を時々刻々連続表示します。
ここにはコンテクスト交換数が表示されます。この数値も、命令が出されたときの一回の測定結果を表示しているに過ぎません。
拡張モードでは特に何も指定しない限り、自動的にグラフ目盛りが調整された上で情報が示されます。(「よくある質問」を参照のこと) というのは、このモードで表示される情報に対しては、適当な目盛り方というのが見当たらないからです。 しかしながら、目盛り方を特定することは可能です。「自由調整」の章を参照して下さい。
棒グラフの色使いについては標準、拡張の両モードで共通です。色使いを変えたいときは「自由調整」の章を参照して下さい。