Kデスクトップ環境

5.37. マウスの動作

このモジュールは、ウィンドウ上でマウスがクリックされたときの挙動を 変更するものです。

このパネルの仕組みで、マウスの動作を調整できます。 ですから、KDEに適切なタイミングで思った通りの動作をさせられます。

5.37.1. 使い方

このパネルは4つのセクションに分かれています。

5.37.1.1. タイトルバーのダブルクリック

このセクションにはドロップダウンボックスが1つだけあります。 ここで"タイトルだけに"または"最大化"のいずれかを選択します。

"最大化"を選択した場合、KDEは、ウィンドウをダブルクリックされると、 そのウィンドウを最大化します。 一方"タイトルだけに"を選択していると、ウィンドウは単にタイトルバーのみ 表示されるようになります。 再度タイトルバーをダブルクリックするとウィンドウのサイズは元に戻ります。

5.37.1.2. タイトルバーとフレーム

このセクションでは、ウィンドウのタイトルバーやフレームをシングルクリックした 時の動作を設定します。 同じクリックでも、そのウィンドウがアクティブかどうかによって動作が異なる ことに注意して下さい。

マウスボタンと、アクティブ/非アクティブの組合せ毎に、 適切な選択をして下さい。 可能な動作は以下の通りです:

アクティブ

ウィンドウをアクティブにします。

背面に

ウィンドウをディスプレイの一番背面に移動させます。 これにより、そのウィンドウは目の前から取り除かれるでしょう。

なし

読んで字の如しです。何も起きません。

操作メニュー

小さいサブメニューを表示します。そこでウィンドウ関連のコマンド (即ち、最大化、最小化、閉じる、等)を選択して下さい。

前面に

ウィンドウを最前面に移動します。 他の重なっているウィンドウは下に隠されます。

前面と背面をトグル

そのウィンドウが最前面でない時は前面に移動し、最前面の時は 背面に移動します。

5.37.1.3. 非アクティブな内部ウィンドウ

このパートでは非アクティブウィンドウでクリックした時の挙動を 設定します。

以下のものが選択できます:

活性化して前面にし、クリックを渡す

クリックされたウィンドウをアクティブにし、更に 前面に移動します。 また、マウスクリックをそのウィンドウのアプリケーションに渡し(通知し)ます。

活性化してクリックを渡す

クリックされたウィンドウをアクティブにし、 マウスクリックをそのウィンドウのアプリケーションに渡し(通知し)ます。

活性化

単に、クリックされたウィンドウをアクティブにするだけです。 マウスクリックは、そのウィンドウのアプリケーションには渡されません。

活性化して前面に

クリックされたウィンドウをアクティブにし、前面に移動させます。 マウスクリックは、そのウィンドウのアプリケーションには渡されません。

5.37.1.4. 内部ウィンドウ,タイトルバー,フレーム

この最下段のセクションでは更に、Alt キーを押しつつクリック された時の動作を設定できます。 訳註:原文書でのこの節のタイトルはInner Window with Modifier Keyですが、 アプリケーションのラベルに合わせています。内容的には原文書の方が正しいタイトルですが。

ここでも、 ボタンクリック、 ボタンクリック、 ボタンクリックの 各々について動作を選択できます。

選択できるのは:

背面に

ウィンドウをディスプレイの一番背面に移動させます。 これにより、そのウィンドウは目の前から取り除かれるでしょう。

移動

選択されたウィンドウをデスクトップ中ドラッグできるようになります。

なし

読んで字の如しです。何も起きません。

前面に

ウィンドウを最前面に移動します。 他の重なっているウィンドウは下に隠されます。

サイズ変更

選択されたウィンドウのサイズを変更できるようになります。

前面と背面をトグル

そのウィンドウが最前面でない時は前面に移動し、最前面の時は 背面に移動します。

5.37.2. 著者

このセクションはMike McBride によって書かれた。