Kデスクトップ環境

第 2章起動するために

この章は、Kmailのちょっとした紹介と使い方について説明しています。これ を読めば、すぐに起動することができるでしょう。より詳細な情報が知りたければ、次章 「Kmailを使う」 を参照してください。

Kmailを起動すると、まず、ホームディレクトリに"Mail"というディレクトリ を作成する旨が表示されます。このディレクトリ"Mail"には、初期ファイル (inbox, outbox, sent-mail, 及び trash) が含まれています。次いで、Kmail は、「設定」ウインドウを表示します。あなたは、ここにいくつかの初期情報 を入力しなければなりません。それらを入力すれば、Kmailは、メッセージの送 受信をすることができるようになります。

「設定」ウインドウには、 「身元」、 「ネットワーク」、 「外観」、 「メール作成」、 「その他」、 及び 「PGP」の6つのタブがあります。 Eメールの送受信を行うためには、とりあえず、 「身元」 タブと 「ネットワーク」 タブの設定だけ変更すれば良いでしょう。

2.1. 「身元」の設定

身元」 タブにおける設定は、絶対に正直に行ってください。 まず、送信するメッセージのヘッダに、名前と組織に関する情報を自動的に含ませたいのであれば、 「名前:」と 「組織:」の欄に適切な情報を入力してください。 次に、「Emailアドレス:」及び 「返信アドレス:」の欄にあなたのEメールアドレスを入力してください。 最後に、あなたのシグネチャファイルの場所を 「シグネチャファイル:」の欄に入力してく ださい。もし、シグネチャファイルがないのであれば、この設定は飛ばしても 構いません。但し、その場合、新規なメッセージを作成する度に、Kmailから、 シグネチャファイルの場所について問い合わせを受けることになります。

訳注1:「返信アドレス:」の欄にメールアドレスを入力した状態で、 ML などに投稿すると、相手がそれに返信した場合 ML への返信にならず個人宛ての返信となってしまいます。ですので、ML などを購読している場合はここを空欄にしておいた方が良いと思います。

訳注2:Kmail の初期設定では 8bit エンコーディングでメールが送信されてしまい、他のメーラで読めないことがあります。 7bit エンコーディングでメールを送信する設定を強く推奨します。その設定は「メール作成」タブをクリックし、「メールの送信設定」セクションの「送信メッセージ」の項目で「MIME対応(Quoted Printable)」を選択することにより行えます。