ktalkdはエンハンスドトークデーモン、つまりトーク要求を処理して通知し、ユーザーがトーククライアントを使ってそれに答えられるようにするプログラムです。
用語説明:この文書では、誰かが話しかけてきたときに、話しかけられたほうを「コーリー(callee)」と呼ぶことにします。
ktalkdには次のような特長があります。
それが問題だ :)。真面目に言えば、ktalkdのコンパイルはKDEのサポートがあってもなくても可能です。KDEなしで使うと、コンパイル段階でX、QtまたはKDEがインストールされていないかどうか検出しますが、設定オプション '--without-X' を使えば非KDEデーモンを強制コンパイルできます。
コーリーがログオンしていなかったり、通知を2回しても答えがない場合は、留守番機能によりメッセージを受け付け、それをコーリーにメール送信します。
通知時に音を鳴らすことができます。
KDEをインストールしてコンパイルすると、ktalkdはKDEダイアログのktalkdlgを使って通知します。ktalkが動作していると、ktalk自体が通知するようになります。(バージョン0.8.8からの新機能).
(たとえば"export DISPLAY=..."コマンドで)リモートログオンしている場合、X通知はこのディスプレイに対しても行われます。いずれか好きなところで答えてください。テキストターミナルにもログオンしていて、xtermsを使っていない場合(内部制約です)、通知時にテキストターミナルを使っていればテキスト通知を見ることができます。
あなたが不在の場合に、他のユーザーや他のホストへの転送を設定することができます。転送方法は3つあります。使用法の節を参照してください。
ktalkdをKDE用にコンパイルすると、ktalkdはKDE設定ファイル、サイトワイド設定ファイル($KDEDIR/share/config/ktalkdrc)、およびホームディレクトリにあるユーザーの設定ファイルから設定を読みとります。サイトワイド設定ファイルはアドミニストレータが手作業で編集すべきものですが、今ではユーザー用のものについても設定ダイアログがあります。これは、kcmktalkd というもので、ktalkdをインストールするとKDEコントロールセンタから入手できます。非KDEシステムでは、ktalkdは/etc/talkd.confから読み出します。
KDEでは、KDEメニューで言語を設定し、ktalkdlg がユーザーの国の言語に翻訳されていれば、通知はその言語で行われます。これは設定ダイアログkcmktalkdについても同じです。
ktalkdは転送についてもこれらのプロトコルの両方をサポートしています。ktalk も両方のプロトコルをサポートしています。
このトークデーモンをお楽しみください。
David Faure