MIDIマップとはMIDIイベントを別のMIDIイベントにマップしてくれるものです
MIDIマップが絶対に必要になるのは、シンセサイザが標準イベントを認識しない場合(要するに、シンセサイザが標準MIDIに対応していない場合)です。この場合、MIDIマップが標準MIDIイベントをシンセサイザが認識するイベントに変換してくれます。
たとえば、すべての「Change patch to Bright Piano」イベントを Change patch to Trumpetイベントに変換するようなMIDIマップを作ったとすると、曲がピアノを演奏しようとするときに、ピアノではなくトランペットを演奏します。
変な感じがするかもしれませんが (どうして、ピアノを演奏するように設定されているときに、トランペットを演奏するのか?)、これは非常に便利な機能です。GM規格では、MIDIキーボードがパッチを0に変更するイベントを受け取ったときに、現在のパッチをグランドピアノに変更すると規定されていますが、古いシンセサイザは0を受け取ったときに、たとえばエレクトリックギターに変更します。この古いキーボードは、(たとえば)ピアノに変更するには3を受け取らなければならなかったのです。ここでMIDIマップが機能を発揮してくれます。必要なときに、「パッチを0に変更」をすべて 「パッチを3に変更」 に変え、正しい楽器を演奏するというわけです。