Kデスクトップ環境

第 3章KDE su の使い方

KDE su の使い方は簡単です。文法は次のようになっています。

kdesu [USER] [-n] [-t] [-q] [-d] [-f FILE] [-c [ COMMAND [ARG1] [ARG2] [...] ] ]

kdesu [-v | -h | -s]

コマンドラインオプションの説明は次のようになっています。

-c PROGRAM

これは、root として実行するプログラムを指定します。 それは、一つの引数として記述しなければなりません。 例として、新規のファイルマネージャーを実行するのであれば、プロンプトに次のように入力します。 kdesu -c kfm -sw

-f FILE

このオプションは .desktop ファイルにおいて、 KDE su を効率的に使う事が出来ます。 これは、 FILE によって指定されたファイルをテストするということを KDE su に伝えます。 もし、このファイルが現在のユーザーによって書き換え可能であれば、 KDE su は現在のユーザーとしてそのコマンドを実行します。 もし、書き込み可能でなければ、ユーザー USER (デフォルトは root) として、そのコマンドを実行します。

FILE は次のように評価されます。 FILE が "/" から始まるのであれば、それは絶対ファイル名として受け取られます。 そうでなければ、グローバル KDE コンフィギュレーションファイル名として扱われます。 例として、K ディスプレイマネージャー kdm を設定するにあたって、次のようにすることが出来ます。 kdesu -c kdmconfig -f kdmrc

-t

ターミナル出力を有効にします。 これはパスワード保持を無効にします。 これは、広く、デバッグ用途に使用します。 もし、コンソールモードのアプリケーションを使いたい時には、 代わりに標準の "su" を使います。

-n

パスワードを保持しません。 これは、パスワードダイアログの "keep password" チェックボックスを無効にします。

-q

無言モードです。

-d

デバッグ情報を表示します。

-v

バージョン情報を表示して終了します。

-h

いくつかのヘルプを表示します。

-s

kdesu デーモンを停止します。 節 5.4 を御覧下さい。