KDE コントロールセンターの Konquerorブラウザ モジュールは、 KDEの統合WEBブラウザであるKonquerorの 外観や振舞を設定します。
このコントロールセンターモジュールには3つのタブがあって、 以降のセクションで各々について説明していきます。 その前に簡単に各タブを要約しておくと:
HTMLページ上のリンクや画像の処理方法のオプションです。
WEBページの表示に使用するフォントに関するオプションです。
WEBページに埋め込まれたJavaやJavaスクリプトの扱い方のオプションです。 これらのコードに対するセキュリティポリシーも含みます。
ここには3つのチェックボックスオプションがあります。 まず"リンク上ではカーソルを変化させる"です。 これを有効にしておくと、マウスカーソルがハイパーリンク上に来ると 自動的にカーソルの形が変化するようになります(通常は手の形に変わります)。 これはリンクが簡単に見分けられるようになります。特に画像の形の場合に。
2つめは"リンクに下線"です。 ここをチェックすると、WEBページ上の、リンクとして機能する全ての テキストには下線付けられます。 多くのページでは、リンクテキストは色を使って区別させていますが、 下線を付けると、もっと容易にリンクを見分けられるようになります。
最後に"自動的にイメージをロード"ですが、 これがWEBページに埋め込まれた画像を自動的に読み込むかどうか をコントロールするものです。 非常に遅い回線で繋いでいるのでない限り、 このオプションを有効にして置きたいでしょう。というのも、 多くのWEBページは画像無しには使いにくいでしょうから。 自動的にイメージをロードしないよう設定しても、WEBページ上の テキストは見ることが出来ますし、必要なときには画像をロードさせることもできます。
このタブでは、フォントの使い方に関する様々なオプションを設定できます。 しばしば、字体やサイズはWEBページデザインの一部ですが、 Konquerorで使用するデフォルトのフォント についての設定は出来ます。
フォントサイズの選び方には2通りがあります。 最初の方法はデフォルトサイズを決めることです。 "小", "中", or "大"の3つのオプションがあります。 しかし、デフォルトのフォントサイズを決めたとしてもWEBページは フォントの大きさを増減させるHTMLコードを使う事ができます。 あなたが見づらいと感じるまでフォントサイズを小さくされることを防ぐ為に、 Konquerorは、表示する最小のフォントサイズを措定 できるようになっています。 "最小フォントサイズ"のラベルの隣にあるスピンボックス を使って、ポイント単位でフォントサイズを指定して下さい。
残りのオプションはHTMLページで使用される様々な マークアップに対応するフォントを決めるものです。 多くのWEBページではこうした設定を上書きしています。 フォント名のどこかをクリックすると、フォント名の一覧が表示されます。 ここで好きなフォントに変更して下さい。 (もし多くのフォントがある場合には、リストに垂直スクロールバーが現れて フォント一覧をスクロールできるようになります。)
Java及びJavaスクリプトは、必要な時に、ダウンロードされてWEBページで実行されるアプリケーションです。 多くのWEBサイトでJavaまたはJavaスクリプトが使用されています(例えば、 オンラインバンキングやネットゲームサイト等)。 ですが、例え想定されるダメージは大きくは無いとは言え、見ず知らずのソースからの プログラムを実行するということは、あなたのコンピュータのセキュリティを脅かすこ とにもなります。ご注意下さい。
"グローバル設定"グループの下の2つのチェックボックスは、 全てのWEBサイトでのデフォルトでのJava,Javaスクリプトの扱いを設定します。 特定のホストに対して、Javaと/またはJavaスクリプトをON/OFFにすることも出来ます。 特定のホストに対する、ポリシーを追加するには、 "追加..."ボタンをクリックして、ダイアログを開け、 そこに、ホスト名と、そのホストから来るJava,Javaスクリプトの受け入れ/拒否を選択します。
リストの中のホストを選択して"変更.."ボタンをクリックし、 そのホストに対する別のポリシーを選択することもできます。 "削除"ボタンをクリックして、特定のホストのポリシーを 削除することも出来ます。この場合、そのホストには以降、グローバル設定が 適用されるようになります。 "インポート..."ボタンをクリックして、ファイルから ポリシーをインポートすることもできます。 現在のポリシーリストの内容を圧縮アーカイブファイルに保存するには、 "エクスポート..."ボタンをクリックします。
最後に"Java実行環境設定"とラベルされたコントロールでは、 Javaの実行のされ方についてのオプションを設定できます。 "Javaコンソールを表示"オプションを選択すると、 Konqueror はJavaアプリケーションがテキストベースの入出力が出来るよう、 コンソールウィンドウを表示します。 殆どのJavaアプリケーションはこのコンソールを必要としないでしょうが、 Javaアプリケーションの問題を調べるには便利です。
また、Konquerorに、自動的にJavaのインストール先を検出させるか、 "ユーザ指定のJavaを使う"を選択して、 インストール先パスを自分で指定するかの設定が出来ます。 もし複数のJavaがインストールされていて、そのうちの特定のものを 使うよう指定したい時には、後者の方が望ましいでしょう。 お使いのJava仮想マシンが特別な起動オプションを必要とする場合には、 "追加Java引数"とラベル付けられたテキストボックス にそれを指定して下さい。